漫画「薬屋のひとりごと」感想|薬屋の娘がさらわれ後宮に売られてから始まるミステリーもの

小説家になろうというとアニメ化している作品が異世界モノのため異世界モノしかないサイトと思われがちですがそれは違います。小説家になろうには複数のカテゴリーがあり、それぞれの上位作品は基本的に書籍化。売れているものだとコミカライズしています。

今回紹介する漫画「薬屋のひとりごと」は小説家になろう推理ランキング1位の作品をコミカライズしたものになります。

題名:薬屋のひとりごと
作者:日向夏(原作) ねこクラゲ(漫画)
巻数:3巻(2018年7月)

中華風の架空の世界観を舞台にした後宮推理ものという一風変わった漫画です。単巻10万部は売れていて、アニメ化候補の1つでもあるのでこの機会にぜひ読んでみてください。

薬屋の娘が後宮で様々な事件を解決する面白い漫画「薬屋のひとりごと」のあらすじ

花街にある薬屋の娘としておやじと共に生活をしていた主人公の猫猫は、薬草採取をしていたところ人さらいにさらわれ売られてしまいました。売られた先は大陸を支配する皇帝の妃などが生活する後宮でした。

猫猫は薬屋に生まれたせいか生来の性格なのか好奇心が強く、毒などを自分で試しては吐き出すという生活を繰り返していたのです。そんな性格の猫猫が後宮で起きたとある事件に興味を示さないわけがなく…。

とある事件とは皇帝の子供が生まれて間もなく3人も亡くなったというもの。花街で育った猫猫は事件の凶器となったものに心当たりがありました。

猫猫は好奇心旺盛とはいっても目立ちたいわけではなく、契機を終えたら花街に帰りたいと考えていたので書き残すことにしました。しかし、この書き残すという行為が後宮では致命的だったのです。

あっさりと身元がバレてしまった猫猫は、お偉いさんである宦官の壬氏に妃の1人である玉葉妃のもとへ連れられていく事に——。この出会いにより猫猫は後宮内外の事件に関わっていく事になります。

基本的にシリアスでありながらサクサク読めて面白い「薬屋のひとりごと」の感想

薬屋のひとりごとの面白いところは何といってもシリアスでありながらサクサクと読めるところです。そんなの普通じゃないと思うかもしれませんが普通じゃないんですよ。

やっぱりシリアスを交えると重たくなり読むのが億劫になることがあります。しかし、薬屋のひとりごとはシリアルでありながら読むことが億劫にならないんです。

その秘訣は何か。僕は漫画家でも批評家でもないので詳しいことは分かりませんが、薬屋のひとりごとには緩急があるんですよね。特にオッと思うのが絵です。

漫画の最大の魅力である絵。

それをフル活用しているのが薬屋のひとりごとなんです。

こういうシーンだったり

こういうシーン。

話はシリアスなものが多いんですけど、こういう風にコミカルな描写を入れることで堅苦しさがなくなりました。堅苦しさがなくなるとシリアスでありながらすごく読みやすくなるんですよね。しかも薬屋のひとりごとはラノベをコミカライズしたものです。

元が文字だけに原作にない絵でアレンジしてもらえるとそれだけで素晴らしいと言えます。漫画「薬屋のひとりごと」に関していえば絵でなく話の構成もしっかりしているのでもう完璧です。

絵のことばかり語るとそれ以外は駄目なの?と思われるかもしれませんがそんなことありません。むしろ、薬屋のひとりごとの良さはキャラクターたちにあります。

とくに魅力的なのが主人公である猫猫。花街の薬屋に生まれたこともあり薬や毒に関する知識は一級品。それだけでなく花街で育っているため性知識も豊富。その知識を妃に教えるなんてシーンがあるくらいです。

そんな猫猫に興味津々な壬氏。壬氏は宦官と呼ばれる存在です。宦官とは、男の玉やら竿やらを取り除いた人たちのことを言います。そして、後宮の管理はそういう宦官が多く関わっているのですが、その中でも偉い人なのが壬氏。

見た目は超美形でクールな感じですが、時々みえる幼い姿がまた可愛い。猫猫には興味を示すものの、猫猫は壬氏に興味がないためすれ違う日々。

その様子が面白くてたまりません。

こうしてみると女性向けのように見えますが、作者のバランス感覚が優れているのか女性向けといえば女性向けなんですが男性でもスラスラと読めるのが薬屋のひとりごとの素晴らしいところなんですよね。

後宮が舞台ということもあり男キャラより女キャラのほうが多いです。僕は男ですが薬屋のひとりごとは小説漫画共に大好きです。アニメ化してほしいと思っています。

薬屋のひとりごとはこんな人にオススメ

 

・コミカル混じりのシリアスな話が見たい人

・ゴリゴリのミステリーではなく人情を交えたミステリーが見たい人

・異世界モノ以外の小説家になろうの作品に興味がある人

普段はネタバレありの感想ばかり書いているのでこういうネタバレ少なめのレビューは慣れていません。なので、読みにくかったり分かりづらかったりしたら申し訳ありません。

こんな文章ですが薬屋のひとりごとに興味を持ってもらえると嬉しいです。どういう話かはAmazonのレビューを見てもらえれば分かると思います。

単巻10万部も売れている作品なのでレビュー盛りだくさんです。